ゼミで扱う文献の紹介です。
M1は空間論、B4は建築論を輪読する。
M1 seminar
増田友也・篠原一男『空間論 ー日本建築の空間について』 建築雑誌VOL79、昭和39年
篠原一男『三つの原空間』
増田友也『壁と私と空間とー建築家にとって空間とは何かー』 増田友也著作集Ⅰ 建築・空間・表現、1999年
増田友也『家と庭の風景 日本住宅の空間論的考察』 増田友也著作集Ⅲ 家と庭の風景、1999年
B4 seminar
青井哲人『ヨコとタテの建築論』 慶應義塾大学出版会、2023
M1は建築論と哲学、B4は意匠論を輪読する。
M1 seminar
クリスチャン・ノルベルグ=シュルツ『建築の世界』、前川道郎 前田忠直 共訳鹿島出版会、1991
人間はどのようにして自分の世界を了解するか、世界の本質は何かという著者の主張を説明した後、その視点を通して様々な建築作品を捉えなおす。
マルティン・ハイデガー『技術とは何だろうか 三つの講演』「物」、森一郎 編訳、講談社学術文庫、2019
ハイデガーの三つの講義録の一つ目。物がどのように物として存在するのか、物には近さとして何が宿っているのかを、瓶 という身近な例を基に考察する。
B4 seminar
香山壽夫『建築意匠講義』、東京大学出版会、1996
M1は都市デザイン論、B4は建築設計論を輪読する。
M1 seminar
広井良典『人口減少社会のデザイン』、東洋経済新報社、2019
人口減少社会が始まったなかで、「拡大・成長」という「成功体験」幻想を追い続け、「先送り」されてきた、「持続可能な社会」モデルを探る。
B4 seminar
坂牛卓 『建築の規則ー現代建築を創り・読み解く可能性』、ナカニシヤ出版、2008
建築である以上不可避的にわれわれが通過せざるを得ない問題系は意識的、無意識的を問わず、建築設計においてわれわれを規定しているものであり、その意味で規則と呼べるようなもの言えるだろう。本書では社会が変わっても変わりづらい何かを模索している。
M1は近年さまざまな分野から注目されている「人新世」というキーワードをもつ文献を、B4は、近代西洋建築史の概説書を輪読する。
M1 seminar
篠原雅武『人新世の哲学: 思弁的実在論以後の「人間の条件」』、人文書院、2018
「人新世」とはなにか?人新世を乗り越えるためには、人はどうしたらいいのか?哲学の論点から人新世への対処法を議論する。
斎藤幸平『人新世の「資本論」』、集英社新書、2020
人新世に対処するためには、資本主義の範囲内では不可能である。そこで、晩期マルクスを再評価し、〈コモン 〉による豊かな生活を目指す経済システムを論じる。
B4 seminar
Kenneth Frampton 『Modern Architecture』、香山壽夫ほか訳、ADA editor Tokyo、2019
大学院入試への下準備として、西洋近代建築史と主要作品を紹介した本書を輪読する。
今期、B4は建築デザイン論、M1は都市デザイン論の基礎文献を輪読する。
M1 seminar
ジェイン・ジェイコブズ『アメリカ大都市の死と生』山形浩生訳、鹿島出版会、2010
言わずと知れた都市論・都市デザイン論のバイブル。研究室の共通認識形成のために第2部のみを輪読する。
アンリ・ルフェーブル『空間の生産』斎藤日出治訳、青木書店、2000
都市デザイン論の基礎づけのために、ルフェーブルの都市空間論の集大成に挑戦する。今期は第3章「空間の構築技法」を取りあげる。京都大学建築論を都市論へ展開するための基盤となりうるか?
B4 seminar
Nicos A. Salingaros, A THEORY OF ARCHITECTURE Umbau-Verlag, 2006
クリストファー・アレグザンダーの長年の協同者として知られるニコス・サリンガロスの英文文献を読む。本書では複雑性理論から建築設計論へのアプローチが示されている。